滋賀県長浜市の黒壁ガラス館の長寿命化工事。
1900年(明治33年)に建てられた建物の瓦工事をさせていただきました。
出場が決まってから、約半年間雨の日、休日を利用して、練習してきました。
中本君ならきっとやってくれるだろうと信じて応援していましたが、結果は出場選手12名中、なんと準優勝!!!
本当によく頑張ってくれました。
『グランプリ及び瓦に対して』
今回グランプリへ出場するにあたり多くの応援、助言、支援を頂きました。
応援は奮起の源、助言は技能の源、支援は修練の源…
三つの淵源から力を受け取る対価として、自分自身は全力を注ぐ誓いを立て練習に取り組みました。会社と組合から受けた支援を大切に使い、技能士の方々から頂いた助言を元に施工に取り組み、多くの応援を感じることでグランプリに対して怯む事無く挑めました。
個から多へ、そして和へ…力の流れと想いは、個と多を駆け巡り全てを包み込む和と成りました。
今回、「全瓦連技能グランプリ2010」において ≪厚生労働大臣賞(2位)≫を頂くことが出来ましたが、個の力では到底届かなかっただろうと思いました。
多くの応援が体と心を包み、支えられた事によって頂けた、厚生労働大臣賞なのだと思います。
記者の方に架台の屋根で何を表現したいですか?と聞かれ、自然と口から溢れ出した言葉は 愛 でした…
瓦に対する愛情、想いを表現できたら…と考えました。
瓦の向こう側、屋根を通じてお施主さんに誠意を届けたい…
世代を繋ぐ、愛ある屋根を作りたいと思います。
中本雅宏
焼失した天守を昭和33年、地元の有志によりRC造にて再建されました。50年近くの年数が経過して、外部(屋根瓦・外壁」等に落下の恐れが発生し、今回の平成の大修理となりました。
平成21年9月~平成23年3月末までの工期で「乾櫓」・「天守」の瓦葺き替え及び外壁の修理が行われます。瓦は「美濃瓦協業組合」の瓦で「本葺き」の仕様になっています。